銀座乗車禁止地区
ちゃんと皆さん自粛されてますか?自分は仕事です、日々生きる為に以前と違う状況に悪戦苦闘しながらタクシーを続けております。一応乗車してもらえる方々の為に配慮はしております、マスク着用はもちろん車内換気や、アルコール除菌を洗車時にしてできる限り安心してもらえるように努めてます。
さて今日のお題です、東京タクシーセンターでは健全営業化の為にいくつか乗車禁止地区(時間指定している場所等あります)があります。
その代表格なのが『銀座』であります、文字で表すには限界があるので、初めて画像添付しようかと思います。
見えてるでしょうか?
プレビュー見ても確認できないので、このまま続けます。
赤い枠で囲われている場所は、平日22時から25時(一般的には午前1時)まで指定された場所以外では乗れません。一緒懸命手を挙げてもらっても乗れません、乗せません。乗せてセンター員に見つかれば…見つけた瞬間に車両を取り囲み、乗務員の首を取ったゾォォォォと言わんばかりの状況であります。しかもこのセンター違反の点数が非常に厳しいです。
乗せません?何を言っとるんだ?タクシーは好きな場所で乗り降りできる移動手段だろ?
はい、仰る通りですが決められた事で自分達ドライバーにはどうしようにもありません。文句を言いたきゃ東京タクシーセンターへ…平日銀座乗車禁止地区にいてると、必ずと言っていいほど禁止地区の説明をさせられます。
まぁ中には素直に聞いてくれる人はいます、でも人の言うことを聞かない俺様利用者や酔うと何故か強気になる人は、まぁ自分達乗務員の言うこと聞きやしません。聞かなくてトラブルになった事もあります、その話はまたの機会に…
なぜこんなめんどくさいルールというか、運送約款が出来てしまったのかと言うとですね…
今もまだ現役でドライバーをしている老人達の影響であります。このジジィ共がヤンチャしすぎて、今の令和のこの時代まで制度が運用されております。
この制度が制定されたのが、昭和45年12月でした。それまでの銀座は好きにどこでも乗れました、店の前であろうが交差点・電通通りに中央通りまぁ好きに乗って構いません、本来のタクシー営業です。ところがです、このクソヤンチャなジジィ共は自分の収入の為ならなんでもやらかす、人としてお前ら…失礼。
当時の銀座タクシードライバーは『チップ』がなければ『ほぼ乗せない』そうです、例えば銀座から青山や赤坂などは『青千赤千』と言われ乗車料金に千円余分にチップを渡さないと乗せない等していたそうです。今の千円ではないです、当時の高度経済成長前の千円です。当時の大卒初任給は3万とかですよ?それをふんぞり返って寝たふりして、窓を少し空けて札を入れなきゃドアを開けないしかも自分が望む金額を何枚も投入させそれこそ『さらば伊藤博文‼︎やさらば聖徳太子‼︎』(※こみくずさんごめんなさい)状態です。
そりゃこんな状況が横行すればお上も黙ってはいないです、けしからんので制度を作ります。となりました、まぁこの制度が出来てもバブルの頃の『とんでもな』ドライバーはチップ荒稼ぎしてましたが…どんな絵図かは広末涼子さん主演の『バブルへGO‼︎』を観てもらえれば分かります。(自分広末さん大好きで、当時の大阪城公園ホールでのライブは全部行きました。)
この令和においても未だに昭和の制度を運用し続けなければならない事情は???ですが、おそらくいつまでも変わらないのでしょう、自分はもう変わらなければならない時代だと思ってますが、実はこのセンター違反で取り下げる為の講習というのがありまして初犯(確か過去3年に同様の違反がないも含むはずです)であれば、5000円の講習料を払えば済む…えぇセンターにとってはエライ収入です.ぼろ儲けです、さすがは天下り先ですわぁ…(心の声が漏れてますね)
はい、こんな銀座乗車禁止地区のお話しでした。知らない事ってその業種の人に教えてもらって初めて知ること多いと思います。自分もお客さんから聞かされて初めての事多いです、知るは一瞬の恥、知らぬはなんとやら…人の話を聞く事ってすごく大事だなと思わされる職業です。
それではまた次回のブログで、楽しかったですか?つまらない話ばかりで申し訳ないですが、こんなブログにお付き合い頂けると尻尾振って喜びます。